2014/07/03

手間暇惜しまず

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(梅干しつけ込み中。職場仲間にシソをお裾分けいただいてきれいに赤く染まりました)

 紅茶づくりが終わって一息、ではありましたが、週末に大阪で大学の同級生の結婚式があり出席、月火水と3日続けて17時半から茶畑の整枝(刈り落とし)をして、ようやく本当の一息。相変わらず絶え間なく雑草は生えますが、梅雨の長雨を乗り切るために6月の上旬に除草作業を一通りしたわけで、梅雨の間は少しはのんびりしたいと思います。
 家庭菜園では、すじなしインゲンの収穫が始まりました。鳥に食べられる分も考慮して多めに種をまいたら全部きれいに発芽して、これからインゲン地獄になりそうです(笑)。一昨日の五月晴れにはヒグラシの初鳴きも聞いて、そろそろ夏も本番。ホタルも飛び出しました。

 さて、こちらに来て学んだことの中でも特に大きなものが二つあります。ひとつは「根気」、もう一つは「手間暇惜しまず」、です。
 根気の話は前にもしたような気がするのですが、これは茶畑で勉強しました。最初、あまり世話をしていない茶園を借りたので、雑草がものすごくて苦労しました。何年もかけて雑草に教えられたのは、何事も一つずつやっていけばいつかは終わる、ということです。除草は先を見るととても終わりそうになく、途中で放ったことが何度もありました。それでもやればやった分だけは成果が見え、そのうち「その日にできるところまでやればいい」「終わらなかったらまた別の日にくればいい」という風に考えられるようになりました。そうなると、先は見ずにひたすら目の前の草を引き抜いていくだけ。焦らず、手を抜かず、やけを起こさない。だたそれだけのことですが、それがどれだけ大切で、その些細な行為がどれだけ事を成し遂げるのに必要か、身をもって学びました。それは今では畑だけではなくていろんなところに生かされていると思います。
 もうひとつの「手間暇惜しまず」も田舎の生活ならではだと思います。今は何でもお金さえあれば簡単に手に入りますが、昔は自らの手でやらないとできないものがたくさんあって、田舎ではそれが未だに残っていると思います。たとえばお茶ひとつとっても、自分の茶畑で摘み、薪で火をたき釜で炒り、手でもんで天日で乾かす。それを一年間大事に飲む。お店で買えばそれで終わりですが、自分の体を動かし、手を動かし、家にあるものを使って自分の生活に必要なものをつくる。めんどくさいししんどいけど、その「手間暇を惜しまない」、惜しいと思わないことこそが本当の意味での豊かな生活をつくり出すのでは、と感じています。
 だから私も皆さんに習って家庭菜園をし、明るいうちは茶畑にいて、暗くなったらエンドウ豆のさやをむく、山菜をあく抜きする、たくさんあるときは塩漬けにし、ミカンの皮を捨てずにマーマレードに、酸っぱい夏みかんは薄皮をむいて砂糖漬けに、梅は梅干しと梅シロップに、と夜も暇さえあれば保存食づくりをしています。そのうち漬け物のつくり方やお味噌造りも習って挑戦してみたいと思います。
 お金はかからないけどすることは山ほどある、のんびり田舎生活なんて大嘘(笑)。体も手も頭も使えるものは使いながら、ここで手間暇惜しまず豊かに年を取っていきたいと思います。
2014年